壊れかけてないエンタメRadio

引っ越しました。

エンタメ全般のごった煮放送。

真実はすべて美しい。/ある画家の数奇な運命

f:id:miyabiyama2019:20200920215343j:plain

2018年製作/189分/R15+/ドイツ
原題:Werk ohne Autor
配給:キノフィルムズ

現代美術界の巨匠ゲルハルト・リヒターをモデルにトム・シリング主演を主演に迎えて制作されたサスペンス歴史大作映画「ある画家の数奇な運命」観賞。

【あらすじ】

芸術を愛する叔母(ザスキア・ローゼンダール)の影響で絵画に興味を抱くクルト(トム・シリング)は、精神を病んだ彼女をナチス政権の安楽死政策によって殺されるというつらい過去を抱えていた。彼は東ドイツの美術学校で叔母を思わせる面持ちのエリー(パウラ・ベーア)と恋に落ちるが、彼女の父(セバスチャン・コッホ)は叔母の死に関わった元ナチス高官だった。その事実を知らないままクルトはエリーと結婚。芸術の自由を求めて彼女と西ドイツに亡命し、創作活動に没頭する。(シネマトゥデイより抜粋)

 

【感想】

今年No.1作品。ただし「エクストリーム・ジョブ」「黒い司法」と同列1位。ドイツ人俳優で一番好きなトム・シリング出演。ということ以外に何の予備知識も持たずに観賞。主人公クルトの30年にわたる、ナチス政権、ドイツの東西分裂に翻弄されながらも叔母が残した「目を逸らさないで。真実はすべて美しい」という言葉を製作活動の指針とした激動の作家活動。

ラストに登場するクルトが描く作品は写実的ながらも神々しく、感動さえ覚える。その絵の中の人物が指差す先にあるものは。戰慄する。

f:id:miyabiyama2019:20201007115202j:plain

↑モノクロながらも美しすぎる絵画。感動した。

f:id:miyabiyama2019:20201007115159j:plain

↑クルトがアートに目覚めたのも、叔母のおかげ。

f:id:miyabiyama2019:20201007115212j:plain

ナチスの「断種政策」と称した殺人。優秀な種だけを残すべく体や精神に問題あり。と見做された者は精神病院へ連れて行くと見せかけてガス室送り。ユダヤ人だけでなく、自分の国の国民にも手をかけていた。ということは知らなかった。衝撃だった。叔母も劣等種と見做され亡くなる。そのジャッジをした医師が、のちにクルトが結婚するエリーの父親だった。

 

大好きと言いながら、実はスクリーンで観るのは初めてなトム・シリングだったが、冒頭の登場シーンから格好良さ全開。腰に手を当てキャンバスに筆を走らせる姿さえも神々しい。「コーヒーをめぐる冒険」で彼を知りファンになった。

f:id:miyabiyama2019:20201007115205j:plain

嫁役エリーのパウラ・ベーアは「婚約者の友人」で主演を張った女優さんでした。この映画も好きで「コーヒーをめぐる冒険」同様ソフト購入。

f:id:miyabiyama2019:20201007115156j:plain

嫁の父親を演じる殺人医師を演じるのはセバスチャン・コッホ。岩のような顔立ち、悪人ヅラ。観た事があるな。と思ったらハリウッド映画にかなり出演されている。

f:id:miyabiyama2019:20201007115208j:plain

ドイツの歴史の闇とクルトが紡ぎ出す芸術の光。ナチスも彼から芸術までは奪えなかった。いやぁ、見応えあった。ありすぎた。ぜひにぜひにぜひに。

 

エドワード・ヴァン・ヘイレン死去。

ロックバンド「ヴァン・ヘイレン」のギタリスト、エドワード・ヴァン・ヘイレンが亡くなった。65歳。早い。正直、2013年の来日公演以来、活動休止状態だったので彼がいくつだったのか。などは認識していなかったが、まだまだ現役で10年はステージに立てたと思うと辛い。

彼の場合、バンドにボーカルが不在な時期が長かった為バンド自体は存続していても活動が一切できないというもったい無い時期も。

ゴリゴリのハードロックバンドだったのに、いきなりシンセを使用した「jump」は世界的なヒットになり、いまだに使用される程の超名曲だけど、その後もシンセを使用した商業的といわれながらもPOPで聴きやすい楽曲の方向性は自分に凄い合っていたと思う。

1998年の来日ライブ(横浜アリーナ日本武道館)は自分が見た歴代ライブ、洋楽・邦楽の中で群を抜いて楽しくて興奮した、いまだに忘れられないライブだったし。

DAVID BOWIEロクセットのマリー・フレデリクソンに続き、自分が好きなミュージシャンがまた一人他界してしまった。10年以上も新作を待ち続けていたけど、これで本当に彼の楽曲やギターは聴けなくなってしまうと考えると、空虚感この上ない。

 

youtu.be

youtu.be

youtu.be

youtu.be

喧嘩が国を巻き込む大騒動に。/判決、ふたつの希望

f:id:miyabiyama2019:20201004111149j:plain

2017年製作/113分/G/レバノン・フランス合作
原題:L'insulte
配給:ロングライド

レバノン産映画「判決、ふたつの希望」観賞。劇場で観賞予定だったけど、叶わなかった。が、観ている最中に「映画館で観るべき映画」と後悔した。Amazonプライムにて観賞。料金フリー。

https://www.amazon.co.jp/gp/video/detail/B07NZ5L7LB/ref=atv_dp_share_cu_r

 

【あらすじ】

レバノンの首都ベイルートパレスチナ人のヤーセル・サラーメ(カメル・エル・バシャ)とキリスト教徒のレバノン人トニー・ハンナ(アデル・カラム)が、アパートの水漏れをめぐって口論を始める。さらに、ある侮辱的な言動が裁判に発展。これをメディアが大々的に報じたことから政治問題となり、さらには国中を揺るがす騒乱が巻き起こる。(シネマトゥデイより抜粋)

 

【感想】

すごい映画を観せてもらった感。映画として、法廷ものとして、エンタメ要素も盛り込まれた構成で見応えがある。レバノンという日本ではあまり馴染みのない国の実情や悲しい過去、難民問題を勉強できる、一石十鳥、上質な肉厚オススメ映画。

予備知識なしで観たので、あまりの超絶展開にハラハラ。冒頭はアパートの住民と工事業者との大人気のない喧嘩が始まり、「謝れ、謝りたくない。」の水掛け論に。そしてついに暴力沙汰へ。争いは法廷に持ち込まれる。裁判沙汰にした事で国を、大統領をも巻き込む大騒動に至る経緯の見せ方がすごく上手く描かれていて引き込まれた。

冒頭、工事業者が好意で(?)修繕してくれたアパートの排水管を主人公の一人トニーがいきなりハンマーでぶっ壊すという意味不明な行動に嫁もドン引き。トニーは何故かすごい形相でブチ切れモード。ただの感情的な頑固者らしく、嫁は妊娠もしているのに、この夫婦は大丈夫なのか?と心配するレベル。だが、トニーが激怒する理由は彼の過去に関係しているのだったが、これが明らかになるのはラストになってから。

振り上げた拳を法廷で振りかざしてやろうと息巻いていた二人だが、弁護士が絡むことで両者とも「えっ」となる。弁護士は法廷で勝つ為に相手の弱点を徹底的につく。双方の知られざる過去が次々と法廷で暴露されさすがの両者も「やりすぎだ」と言い寄るも「君は勝ちたいんだろう?」という弁護士に任せざるを得ない。が、この両者が雇った弁護士にもサプライズが!!!

f:id:miyabiyama2019:20201004115202j:plain

f:id:miyabiyama2019:20201004115159j:plain

裁判が進むにつれ、マスコミが騒ぎ出し、ついには国民がデモを行い、大統領までもが動き出す事態に。そのせいでトニーは嫌がらせを受けるように。しかし裁判が進むにつれ、二人の間に変化が。裁判が終わった後、トニーがヤーセルの車を直してあげるところ。ふたりの距離が縮まる、すごく良いシーンだった。ちょっと落涙。

f:id:miyabiyama2019:20201004115157j:plain

↑軍人にサポートされながら裁判所を後にするふたり。

f:id:miyabiyama2019:20201004115839j:plain

↑裁判所で車が故障し帰れなくなったヤーセル(右)を気遣うシーン。

…と、映画の内容は申し分ない上に、トニー演じるアデル・カラムさんが印象的だった。最初はただのキレやすいおっさんにしか見えなかったのが、彼の過去を知ることでとても悲しく思えてくる。冒頭にキレキャラから後半にかけての変化が見もの。

法廷ものというと判決の結果がとても重要で、観てるだけの自分もハラハラしてしまうのだが、この映画は結果よりもふたりの関係が少しだけ縮まった事が「希望」へと繫る。という作者のメッセージのような気がして、あまり気にならなかった。

自宅で映画を観るときはエンドロールは観ないのだが、この作品は余韻がすごくて正座してずっとテレビの前で正座をしていた。(笑)本当に凄い映画だった。是非に。

 

 

 

 

買い物袋減らしても意味ない。

7月あたりから始まった、店頭での買い物袋持参政策。これを行った事によるビニールのゴミの量がこれくらい減りました。とか我々の貢献度は如何程なのかは、やらせるばかりで何の発表もないので分からない。

自分も、エコバッグ(2011年に旅行先のNYのゼイバーズで買った気に入ってる袋を10年使用し続けている)をなるべく使うようにしており先日、ついに自分の家にストックしておいた買い物ビニール袋が底をついた。

ビニール袋は生活ゴミを出すために使っていたので、無いと困る。なので、結局お店に行って紙を捨てるためのビニール袋を買うことになる。

個人的な意見だけど、ビニールゴミを減らすためにすることは我々よりもスーパーなどの商品の梱包を見直した方がいいと思うのだが。例えば、白い発泡スチロールのトレイ。精肉を色鮮やかに見せるために、緑の植物が印刷されたプラスチック。(本当に要らん)刺身を買うと底に敷かれている小さな穴のあいた謎にシート。あれも不要。買い物をするたびに、プラスチックやビニールのゴミの量がすごいな。といつも感じる。一人暮らしでそうなのだから、それ以上の人数の家族のゴミは恐ろしいことに。

見直すべき部分はもっと他にあると思うんだけど、税金バンバンもらって贅沢な生活しかしたことのない政治家には、一般市民の生活が分からないから、そういうところに目が行き届かないのかもしれない。

と、珍しくエンタメじゃない記事。

息子を救う唯一の手段が凶悪犯だったら。/絶体×絶命

f:id:miyabiyama2019:20201001151229j:plain

大好き俳優マイケル・キートンが高い頭脳を持つ凶悪犯を魅力たっぷりに演じたアクションサスペンス映画「絶体×絶命」の2度目の鑑賞。

 

【あらすじ】

 サンフランシスコの刑事フランク・コナー(アンディ・ガルシア)には、9歳の白血病の息子マシューがいた。骨髄移植のみが頼みの綱。コナーは適合者を見つけるため、FBIの極秘資料を入手。ただ一人の適合者を見つけた。その男はピーター・マッケイブマイケル・キートン)。終身刑で投獄されている極悪人だ。コナーは彼に接触、骨髄の提供を頼むが、男は無反応。が、後日、ドナーになるとの報が入った。マッケイブは総合病院に移送されたが、実は彼は脱走を狙っていた。(オールシネマオンラインより抜粋)→

 

[感想]

マイケル・キートンが出ているから。という理由で見ているので、面白いに決まっている。としか言いようがないのだが、白血病を救う唯一の手段が凶悪犯。という設定はとても面白い。終身刑のピーター(マイケル・キートン)にとってはこの上ないチャンス。謳い文句の「IQ150」という設定はあまり生かされておらず、冒頭のメガネをかけたインテリジェンスなキートンを拝めるのみ。そのあとは刑事と犯人の逃亡劇に。

警察からしてみたら、死んで当然の終身刑の連続殺人犯。その場で即射殺されてもおかしくはないのだが、白血病の息子を救う唯一のドナーであるフランク(アンディ・ガルシアからしてみたら、命綱。何とか生きて逮捕したい。刑事と凶悪犯、警察の三つ巴が面白い。

核はやっぱりマイケル・キートン。クセの強さは相変わらずで魅力的な極悪逃亡犯を好演していた。やっぱり悪役は魅力的な方が見ている方も楽しい。最近も「ファウンダーハンバーガー帝国の秘密」で、悪役のような、そうじゃないような、観る人にそのどちらなのかを委ねるような、難しい役も魅力的に演じていたが、自分は「怖い」と感じた。

キートンは演技の幅も広く、見ているだけで魅力満載。でもキャリアがしばらく低迷気味だったのは否めない。実力はあるのに作品に恵まれなかったというべきか。やはり「バットマン」のイメージが強かったのか、普通ならそれを嫌がるのが通例だが、彼は何と自分自身を投影させたかのような作品「バードマン」に出演し再ブレイクを果たした。

しかもまた「バットマン」に出演するという噂も。過去を否定せず、肯定してキャリアを重ねていく、マイケル・キートン。漢!!! ますます好きになるばかりだった。ほぼ、キートンの記事。終わり。

[ネタバレ]砂漠ロードムービー/奇跡の2000マイル

f:id:miyabiyama2019:20201001143712j:plain

気になってずっとAmazonプライムのリストに入れたままだったミア・ワシコウスキ主演の砂漠ロードムービー「奇跡の2000マイル」を鑑賞した。

 

【あらすじ】

思い通りにならない日常を捨て、オーストラリア中央部の町アリス・スプリングスにやって来た24歳の女性ロビン(ミア・ワシコウスカ)。ロビンは西部の砂漠を横断し、インド洋を目標に旅に出ようと決めていた。そして牧場でラクダの調教を学び、4頭のラクダと愛犬と共に出発する。ロビンは7か月間にも及ぶ旅で、彼女の人生を変える出会いや経験をするのだった。(シネマトゥデイより抜粋)

 

【感想】

実話ベースの大好物の砂漠映画。「ロープ 戦場の生命線」「ザ・ウォール」「マッドマックス怒りのデスロード」「アラビアのロレンス」など砂漠を舞台にした映画は面白い率高め。(多分)

ストーリーは特にない。都会暮らしが全く合わず、オーストラリアの砂漠を横断するサバイバル野郎ロビンという女性の話。女性一人で屋根のない廃墟で気ままに暮らし、その辺の農場でバイトをしながらノーメイク、脇毛ボーボーでオーストラリアの砂漠の横断の準備を着々と進める。

旅を始めるにあたり1番の問題であった軍資金も、「ナショナル・ジグラフィックス」から条件付きで調達。その条件が定期的にカメラマンを派遣し、彼女の旅の様子をカメラに収めることに協力せよ。というものだった。が、コミュ障なロビンはそれを嫌がり撮影には非協力的。しまいにはそのカメラマンと寝るのだが、「一度寝たからといってその気にならないで」と言わんばかり、その後はまた普通の関係に。(ラストでは恋人になっていく?ようなシーンもあるが)

起承転結はなく、ひたすら砂漠を行くロビンの姿を捉えるのみ。定期的にやってくるカメラマンとのやりとり、案内人エディとの短い旅(このエディがなかなか良い味出してる)など。途中、ラクダが居なくなりヒヤヒヤさせられたり、命より大切とも言えるコンパスをなぜか無くしたり。コンパスを見付けた後に何故か迷子になるという意味不明な演出が気になったけど、全体的には飽く事なく鑑賞できた。

何故か、砂漠のど真ん中に猛毒の入った瓶が転がっており、それを愛犬の黒犬が飲んでしまい毒死するという理不尽な悲しい出来事もあったりするが、何とか彼女は砂漠を横断し抜く。

この女性も信念があってこの旅を始めたわけでないらしく「こんな旅はしなきゃよかった」とこぼすなど、ただヤケクソになって横断しているだけなのかな? と主人公の心中描写がよく分からなかった。(愛犬を失ったから、そう言っただけなのかもしれないけど)砂漠のど真ん中なのに、全裸で歩いたり。自殺願望があったのかな? ロビンを演じたミアは台詞少なめ、ひたすら砂漠を歩くという感じではあったが、良い味出していた。

ラストは実話映画恒例の、エンドロールでロビンやカメラマン本人が登場するのだが、これがよく似ていて感心する。こういう、淡々とした映画の撮影ってどうやってするのかが気になる。勿論、普通に撮影はしているのだろうけど、何かアクションをするわけでもないし、ラクダと戯れたり、野営して寝ている姿だったり。よくある日常を切り取ったような映画もそうだけど、何気にこういう作風の映画を撮るのって意外と難しかったりするのではないか。この作品に至っては砂漠のど真ん中だし。と勝手に想像する。

 

 

 

德永英明を生かすも殺すも。

この記事、何かと勘違いをして徳永英明のスタイリストが変わった。と思って書いたもの。でも、せっかく書いたのでそのままにしておくことにした。

 

オフィシャル写真がいい感じになってきたと思ったら、スタイリストが変わったと会報誌に書いてあった。前の方が好みな方がいたら大変申し訳ないが、前任者のスタイリストと德永英明が全然マッチしていなかった印象がある。德永英明の良さを引き出せていないとまで思っている。

どの写真の彼を見ても、何か不自然、違和感を感じてしまい、正直ツアーパンフを買う楽しみも失っていた。(惰性で買っていたけど。壁掛けカレンダー漏れなく買ってたけど。)その担当者の時期はかなり長かった。

スタイリストだけではなく、カメラマンも大事。同じ写真と思って侮るなかれ、同じ被写体でも撮る人によって全然異なる。

何なら、篠山紀信に撮って欲しい。彼の展覧会に行ったことがあるが、本当にその瞬間を切り取った、生き生きとした写真ばかりで度肝を抜かれた。

今後は、いい感じな写真をバシバシ、ツアーグッズなどに落とし込んで欲しいものだ。徳永英明は、いい音楽は作れるけど、ビジュアルは周りのスタッフの力量次第。生かすも殺すも彼ら次第。頼んだよ!(笑)

マクガイバー×メタルギア。/プリズン・エスケープ 脱出への10の鍵

f:id:miyabiyama2019:20200920215336j:plain

ハリー・ポッターダニエル・ラドクリフ主演の「プリズン・エスケープ 脱出への10の鍵」を鑑賞。

 

【あらすじ】

南アフリカ。白人でありながら、反アパルトヘイト組織であるアフリカ民族会議(ANC)の隠密作戦に参加したためにプレトリア刑務所に投獄されたティム・ジェンキン(ダニエル・ラドクリフ)とスティーブン・リー(ダニエル・ウェバー)。最高レベルの警備体制が敷かれる所内で脱獄の手段を模索するティムたちは、木片を集めて作った鍵で出口までの扉を一つずつ解錠しようとする。木製鍵を次々と作成する二人だが、看守の監視の目が厳しくなっていく。(シネマトゥデイより抜粋)

 

【感想】

大好きな刑務所からの脱獄モノ、有無を言わさず鑑賞。下調べの必要なし。

刑務所映画、意外とハラハラドキドキするものは少ない気がする。パッと思い出すのは映画じゃないがドラマ「プリズン・ブレイク」ぐらいかな?プリズン…は天才的な頭脳を持つ主人公が自ら設計した刑務所に意図的に入所し、無実の兄を救い出す。と言う話だが、「プリズン・エスケープ」はそういった特殊技能はない、反アパルトヘイトの活動家の男性二人が主人公。前半はDIY満載、身の回りのもので脱獄の道具を作ってしまう「冒険野郎マクガイバー」的要素を堪能できる。鍵だけじゃなく、鍵を回すためのギミック満載のお手製グッズは必見。

後半は、ステルス映画。名作ゲーム「メタルギア・ソリッド」そのもの。看守の目をくぐり抜け、いくつもある扉を開錠し、出口を目指すドキドキ感。扉を1つ開けるたび、自由への道が近づいてくるのだが、進めば進むほど主人公の認知しえない未見の場所に身を置くことになり、いつ看守が現れるのか分からない、心臓殺しの展開が。思わず「うぉ」と声に出してしまいそうになる。もし、脱獄の途中で扉が変えられてしまったら? などと考えるだけで、気が遠くなる思い。

そして、ラストはあまりの超絶展開に「ぎゃあ!!!」となる。「もうやめて!」となる。果たして、彼らは無事に脱出できるのだろうか。まぁ、1970年代という時代と、南アフリカという舞台条件がこの実話を生み出したのだと思う。今だったら、絶対に木の鍵で解錠できるような扉の刑務所など皆無だろうし、当時のこの刑務所の警備もかなりずさんな印象だったし。

総括すると冒険野郎マクガイバーメタルギア・ソリッドのいいとこ取りなエンタメ作品要素に加えて反アパルトヘイト活動家への仕打ちも明らかにする、歴史と政治色も盛り込んだバランスの良い作品。刑務所映画としては登場人物も少なく、展開も斬新だと感じた。

德永英明 会報誌、着荷。

ココログの時代に、会報誌が毎号届く度に律儀に記事にしていたファンの模範のような自分だったが、いつしか途絶えてしまった。コロナウィルスの影響で、表立って活動自体ができていないので、会報誌の内容も休止中の様子が中心だった。

活動をしていないので、彼の台所事情を心配して記事にした事があった。

德永英明の経済状況 - 壊れかけてないエンタメRadio

が、今回の会報誌を開封してハッとした。ファンクラブの継続申込用紙が入っていたからだ。自分、会員の更新時期が7月なのだが、すっかり忘れていてこの用紙を目にするまで更新をしていないことに気づくのだった。本来なら、自動的に解約してしかりなはずなのに、それをせず会報誌に継続申込用紙を忍ばせてくれた事務所に感謝したい。彼の台所事情を危惧しながら、自分が会費を納めていなかった。という不手際。次回は気をつけたい。

 

本題。会報誌の中に台所事情を匂わせる企画が。過去のツアーグッズの再販である。でも、それぞれの単価と放出する量があまりに少ないので、単なる企画に過ぎない。という考えの方が大きいが、自分の中で目に止まったのはblessツアー時のポストカード。blessはTシャツとこのポストカードは買っておけば良かった。と思っていたものなので、ダメ元で申し込んでみた。この手のグッズは買って満足してしまい、押し入れに封印されるのが常なのだが、こればかりはちゃんと買って大事にしたいと考えている次第。いや、ヒデアキ関連はちゃんとしている。と、いつもはこの手の企画には無反応なのだが、今回は動いた。はたしてこのblessのポストカードに何人が反応したのかは分からないが、当たるといいですね。

でも、以前もファンクラブの企画で何かに応募したことを記事にした記憶があり、それが何かは覚えていないのだが、何も届いていないということは、外れたのだろう。

9.10月に観たい映画。

9月

mid90s

俳優ジョナ・ヒルの映画監督デビュー作第一弾。タイトル通り90年代半ばを舞台に14歳の少年の青春を描いた作品。主人公の男の子がタバコを吸い、マリファナをキメ、男になっていく姿は圧巻。

f:id:miyabiyama2019:20200920215354j:plain

 

プリズン・エスケープ 脱出への10の鍵

ハリー・ポッター」以降、大きな予算を掛けたエンタメ作品とは距離を置き、インディーズ映画で自由気ままに俳優人生を謳歌しているように見えるダニエル・ラドクリフの最新作。髭と胸毛を惜しみなくさらし、刑務所から脱出する囚人を演じる。刑務所には絶対に入りたいとは思わないけど、端から観る分には大好きなジャンル。期待。

f:id:miyabiyama2019:20200920215336j:plain

 

テネット

日本人が大好きなクリストファー・ノーランの最新作。自分は全く期待はしておらず。(笑)と言いつつも、IMAXレーザーで鑑賞予定。彼の過去作の中では最も難解な作品らしく、一度見ただけでは理解できるとは思っていないけど、かといって何度も観るかも不明。

f:id:miyabiyama2019:20200920215333j:plain

 

10月

ある画家の数奇な運命

ドイツ映画。ドイツ人俳優で一番好きなトム・シリングの最新作。ということで鑑賞予定。他に何もいらない。笑

f:id:miyabiyama2019:20200920215343j:plain

 

ラストブラックマン・イン・サンフランシスコ

内容・ジャンルともに全く知識なし。なんか面白そうなので。予告編を観たから覚えているのかもしれない。

f:id:miyabiyama2019:20200920215358j:plain

 

82年生まれ、キム・ジヨン

予告編を観る限り、女性であるがゆえに辛い人生を歩んできた女性の話のようだが。

f:id:miyabiyama2019:20200920215327j:plain

 

みをつくし料理帖

松本穂香主演最新作。彼女のキャリアではビッグバジェットな作品で、公開館数もかなり多め。角川春樹監督のラスト作。はたして。

f:id:miyabiyama2019:20200920215347j:plain

 

ナイル川殺人事件

前作「オリエント急行殺人事件」のヒットを受けての続編製作。主演のケネス・ブラナーに加えガル・ガドットアーミー・ハマーアネット・ベニングなど豪華キャスト。舞台は列車から船へ。

f:id:miyabiyama2019:20200920215339j:plain

 

ストレイ・ドッグ

ニコール・キッドマンが美貌を捨て小汚い女性刑事を演じる。意外にも刑事役はキャリア初。17年前の潜入捜査が彼女に暗い影を落とす。にしても公開館数が恐ろしく少ない。

f:id:miyabiyama2019:20200920215401j:plain

 

スタート・アップ!

どんな役でもこなすマ・ドンソクが今度はロン毛の謎の料理人を演じる。予告編見ただけでワクワクしてくるエンタメ作品。期待は大きい。

 

f:id:miyabiyama2019:20200920215809j:plain