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[ネタバレ]砂漠ロードムービー/奇跡の2000マイル

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気になってずっとAmazonプライムのリストに入れたままだったミア・ワシコウスキ主演の砂漠ロードムービー「奇跡の2000マイル」を鑑賞した。

 

【あらすじ】

思い通りにならない日常を捨て、オーストラリア中央部の町アリス・スプリングスにやって来た24歳の女性ロビン(ミア・ワシコウスカ)。ロビンは西部の砂漠を横断し、インド洋を目標に旅に出ようと決めていた。そして牧場でラクダの調教を学び、4頭のラクダと愛犬と共に出発する。ロビンは7か月間にも及ぶ旅で、彼女の人生を変える出会いや経験をするのだった。(シネマトゥデイより抜粋)

 

【感想】

実話ベースの大好物の砂漠映画。「ロープ 戦場の生命線」「ザ・ウォール」「マッドマックス怒りのデスロード」「アラビアのロレンス」など砂漠を舞台にした映画は面白い率高め。(多分)

ストーリーは特にない。都会暮らしが全く合わず、オーストラリアの砂漠を横断するサバイバル野郎ロビンという女性の話。女性一人で屋根のない廃墟で気ままに暮らし、その辺の農場でバイトをしながらノーメイク、脇毛ボーボーでオーストラリアの砂漠の横断の準備を着々と進める。

旅を始めるにあたり1番の問題であった軍資金も、「ナショナル・ジグラフィックス」から条件付きで調達。その条件が定期的にカメラマンを派遣し、彼女の旅の様子をカメラに収めることに協力せよ。というものだった。が、コミュ障なロビンはそれを嫌がり撮影には非協力的。しまいにはそのカメラマンと寝るのだが、「一度寝たからといってその気にならないで」と言わんばかり、その後はまた普通の関係に。(ラストでは恋人になっていく?ようなシーンもあるが)

起承転結はなく、ひたすら砂漠を行くロビンの姿を捉えるのみ。定期的にやってくるカメラマンとのやりとり、案内人エディとの短い旅(このエディがなかなか良い味出してる)など。途中、ラクダが居なくなりヒヤヒヤさせられたり、命より大切とも言えるコンパスをなぜか無くしたり。コンパスを見付けた後に何故か迷子になるという意味不明な演出が気になったけど、全体的には飽く事なく鑑賞できた。

何故か、砂漠のど真ん中に猛毒の入った瓶が転がっており、それを愛犬の黒犬が飲んでしまい毒死するという理不尽な悲しい出来事もあったりするが、何とか彼女は砂漠を横断し抜く。

この女性も信念があってこの旅を始めたわけでないらしく「こんな旅はしなきゃよかった」とこぼすなど、ただヤケクソになって横断しているだけなのかな? と主人公の心中描写がよく分からなかった。(愛犬を失ったから、そう言っただけなのかもしれないけど)砂漠のど真ん中なのに、全裸で歩いたり。自殺願望があったのかな? ロビンを演じたミアは台詞少なめ、ひたすら砂漠を歩くという感じではあったが、良い味出していた。

ラストは実話映画恒例の、エンドロールでロビンやカメラマン本人が登場するのだが、これがよく似ていて感心する。こういう、淡々とした映画の撮影ってどうやってするのかが気になる。勿論、普通に撮影はしているのだろうけど、何かアクションをするわけでもないし、ラクダと戯れたり、野営して寝ている姿だったり。よくある日常を切り取ったような映画もそうだけど、何気にこういう作風の映画を撮るのって意外と難しかったりするのではないか。この作品に至っては砂漠のど真ん中だし。と勝手に想像する。