息子を救う唯一の手段が凶悪犯だったら。/絶体×絶命
大好き俳優マイケル・キートンが高い頭脳を持つ凶悪犯を魅力たっぷりに演じたアクションサスペンス映画「絶体×絶命」の2度目の鑑賞。
【あらすじ】
サンフランシスコの刑事フランク・コナー(アンディ・ガルシア)には、9歳の白血病の息子マシューがいた。骨髄移植のみが頼みの綱。コナーは適合者を見つけるため、FBIの極秘資料を入手。ただ一人の適合者を見つけた。その男はピーター・マッケイブ(マイケル・キートン)。終身刑で投獄されている極悪人だ。コナーは彼に接触、骨髄の提供を頼むが、男は無反応。が、後日、ドナーになるとの報が入った。マッケイブは総合病院に移送されたが、実は彼は脱走を狙っていた。(オールシネマオンラインより抜粋)→
[感想]
マイケル・キートンが出ているから。という理由で見ているので、面白いに決まっている。としか言いようがないのだが、白血病を救う唯一の手段が凶悪犯。という設定はとても面白い。終身刑のピーター(マイケル・キートン)にとってはこの上ないチャンス。謳い文句の「IQ150」という設定はあまり生かされておらず、冒頭のメガネをかけたインテリジェンスなキートンを拝めるのみ。そのあとは刑事と犯人の逃亡劇に。
警察からしてみたら、死んで当然の終身刑の連続殺人犯。その場で即射殺されてもおかしくはないのだが、白血病の息子を救う唯一のドナーであるフランク(アンディ・ガルシア)からしてみたら、命綱。何とか生きて逮捕したい。刑事と凶悪犯、警察の三つ巴が面白い。
核はやっぱりマイケル・キートン。クセの強さは相変わらずで魅力的な極悪逃亡犯を好演していた。やっぱり悪役は魅力的な方が見ている方も楽しい。最近も「ファウンダーハンバーガー帝国の秘密」で、悪役のような、そうじゃないような、観る人にそのどちらなのかを委ねるような、難しい役も魅力的に演じていたが、自分は「怖い」と感じた。
キートンは演技の幅も広く、見ているだけで魅力満載。でもキャリアがしばらく低迷気味だったのは否めない。実力はあるのに作品に恵まれなかったというべきか。やはり「バットマン」のイメージが強かったのか、普通ならそれを嫌がるのが通例だが、彼は何と自分自身を投影させたかのような作品「バードマン」に出演し再ブレイクを果たした。
しかもまた「バットマン」に出演するという噂も。過去を否定せず、肯定してキャリアを重ねていく、マイケル・キートン。漢!!! ますます好きになるばかりだった。ほぼ、キートンの記事。終わり。