U2、13年ぶりの来日公演。「THE JOSHUA TREE TOUR」さいたまスーパーアリーナ2019/12/4
13年ぶりに奇跡の来日を果たした
アイルランドの仲良し世界一のビッグバンド
U2のライブに足を運んだ。
U2といえば、毎ツアーのステージセットが楽しみで
デザインも仕掛も唯一無二で圧倒される。
今回はライブで使用されるサイズとしては
世界最大の巨大なスクリーン。
幅50メートル以上、高さ10メートル以上。
※写真は拾い物。
冒頭30分は木のデザインが施された
センターステージでの演奏。
ここでは1987年にリリースされ
2500万の販売枚数を誇る
彼らの代表作「ヨシュア・トゥリー」のナンバーが中心。
さらにはDAVID BOWIEの「heroes」のカバーも
披露されて大盛り上がり。
それが終わるとメンバーは長い花道を歩き、
メインステージへ。
(自分の立ち位置からはかなり離れていってしまう。)
↑センターステージだと、こんなに近い。
そして、ここからが本番とばかりに、
ワイド50メートル越えの8KのLEDスクリーンが本領発揮。
映し出される美しい映像に見惚れる。
これを撮影したのはバンドのアートワークや撮影を担当する
世界的に有名(らしい)カメラマンの作品。
それ以外の映像演出もさすがは
世界ナンバーワンバンドというだけあって超絶かっこいい。
その場で映し出されるメンバーにエフェクトが施されて、
ライブなのにその場でかっこいい映像を
即興で作っているかのようで
音楽だけでなく映像もライブしているのだ。
とくに「ヴァーティゴ」でのメンバーの輪郭が
赤く燃えているようなエフェクトがとてもかっこよかった。
「エレベーション」から「ヴァーティゴ」への流れが
失禁レベルでかっこいい。
そして、言わずもがなU2は政治や環境問題に
真剣に取り組んでいるバンド。
終盤の「ウルトラ・ヴァイオレット」では
社会貢献した女性たちを映像に映し出す。
アジア圏の女性も数多く登場し、先日90歳で亡くなった
#KuToo運動の石川優実なども登場するそれは、
日本バージョンの映像らしく、
彼らのリサーチによるものらしい。
(一部ロッキング・オンの記事より抜粋)
特に印象に残ったのはスクリーンに映し出された
「すべての人が平等でない限り、
人は平等ではない」
というメッセージ。確かにそうだ。
さらに翌日の5日の公演の前に伝えられた
アフガニスタンで殺害された日本人医師、
中村哲さんの凄惨なニュースにも触れ
ボノが観客にスマホのライトを点けるように言い、
中村哲さんを追悼した。
2時間30分があっという間に過ぎ「one」で幕を閉じた。
過去10年でライブで最も稼いだモンスターバンドが
最新の技術と情熱を注ぎ込んだライブは
今年最高の年末に相応しいものだった。
※バンドがライブで稼いだ金額は約1136億4000万円。
先に触れた彼らの過去のステージセットで
過去最大なのは360°ツアーか。
もはや建築物の域で、使用されたセットは
ソルトレイクの水族館前に常設されている。
アイルランドじゃないんだ。