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捕虜から英雄へ。/キーパー ある兵士の奇跡

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youtu.be

2018年製作/119分/G/イギリス・ドイツ合作
原題:The Keeper
配給:松竹

第2次世界大戦後のイギリスで活躍したドイツ人ゴールキーパーの実話に基づく人間ドラマ。逆境の中、サッカーを通じてイギリス人に受け入れられた元ナチスドイツ兵の波瀾(はらん)万丈の人生を描く。監督は、ドイツのマルクス・H・ローゼンミュラー。『愛を読むひと』などのデヴィッド・クロスが主演を務め、『モダンライフ・イズ・ラビッシュ ~ロンドンの泣き虫ギタリスト~』などのフレイア・メイヴァー、『天使の分け前』などのジョン・ヘンショウらが共演する。(シネマトゥデイより抜粋)

 

【あらすじ】

1945年、戦地で捕虜となったナチスドイツの兵士バート・トラウトマン(デヴィッド・クロス)はイギリスの収容所に送られる。収容所内でサッカーをしていた際に地元チームからゴールキーパーとしてスカウトされ、試合で実績を残した彼は名門サッカークラブ「マンチェスター・シティFC」に入団。元敵兵に対する罵詈雑言を浴びながらもトラウトマンはゴールを守り抜き、やがて歴史ある大会でチームの優勝に貢献する。(シネマトゥデイより抜粋)

 

【感想】

結構前から予告編を観ていた気がするが、この作品もコロナの影響で公開が延期になった印象のある一本。既に本国では2018年には公開されており2年経ってようやく日本で観られるに至った。

ナチスベースの「ある画家の数奇な運命」「異端の鳥」を観たばかりで、流石にお腹いっぱいで鑑賞しようか迷ったが、見応えのある良作で観てよかった。この手の作品は主人公に暗い影を落とすものが多かったけど、これはちょっと毛色が違った。

捕虜からサッカーを通してイギリスの英雄にまで登り詰める実在人物の伝記。名門サッカーチームに移籍するも、元ナチス兵を向かい入れたチームに対して、ファンのみならず国を巻き込んでの物議を醸す。それを実力で逆境をも追い風にしていく展開は痛快。中盤の意中の女性と夜を共にした次の瞬間、いきなり結婚しました。の展開に一瞬戸惑ったけど。劇中ちょいちょい現れる、戦場で出会った少年のファントムがトラウマ。

後半、主人公に降りかかる災難には「ああっ」と声を上げそうになる。歳のせいなのか、あの手のネタは観てて心にこたえる。(笑)「ある画家の数奇な運命」に続き、ドイツ映画の良作。見応えあり。