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音楽好きにもおすすめ。音楽業界の裏側を舞台にした良作!!!/ネクスト・ドリーム ふたりで叶える夢

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2020年製作/114分/G/アメリカ・イギリス合作
原題:The High Note
配給:東宝東和

↓公式サイトだけど、売る気あるのか。ってくらい手抜きな作りに悲しくなる。

www.universalpictures.jp

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ハリウッドの音楽業界を舞台に、頂点を極めながらも現状に悩むスター歌手とそのアシスタントが、同じ夢に向かって突き進んでいくサクセスストーリー。業界での成功を夢見るアシスタントを『サスペリア』などのダコタ・ジョンソン、伝説の歌姫をダイアナ・ロスの娘であるトレイシー・エリス・ロスが演じ、『WAVES/ウェイブス』などのケルヴィン・ハリソン・Jr、俳優としても活動しているミュージシャンのアイス・キューブらが共演。『レイトナイト 私の素敵なボス』などのニーシャ・ガナトラが監督を務めた。

 

【あらすじ】

ハリウッドの音楽シーンで成功を収めたグレース(トレイシー・エリス・ロス)に振り回されながらもアシスタントとして日々雑用をこなすマギー(ダコタ・ジョンソン)は、いつか音楽プロデューサーになるという夢を抱いている。一方のグレースは、現在の評価を失うことになっても新曲を制作したいと願うが、周囲の同意を得られず苦悩していた。「世の中へ素敵な音楽を届けたい」という共通の夢をかなえるべく、二人は周囲を巻き込み奮闘する。

 

【感想】

傑作「はじまりのうた」を想起させる作品だった。どこまで音楽業界の裏のリアルを描いているのかは推測するしかないけど、大物ミュージシャンやその周りのスタッフの様子は見ているだけで楽しい。伝説と歌われるほどのグレースでさえも新曲を出すことがままならず、ラスベガスでの公演をこなすことが今の地位を安定させる無難な方法…というくだりは、今の音楽業界の現状を反映していると思った。

音楽映画で久しぶりに快作を観た感じだったけど、後半以降の展開が「ああ、やっぱり」という感じがしたのとラストの畳み掛けるような都合の良すぎる展開が鼻についたけど、無茶苦茶いい映画だったので許せるレベル!

それにしてもショービズ界って大変だな。と思う。絶対に関わりたいとは思わない。(笑)

 

キャストに関しては、マギー役のダコタ・ジョンソン。やっぱり可愛い。可愛すぎる。マギーがスカウトするシンガー・ソングライター役のケルヴィン・ハリソン・Jr.は気づかなかったけど良作「WAVE」観たかったのに観られなかった「ルース・エドガー」の主役。そして、マギーの親父役には粋なDJが小気味いい、ビル・プルマン独立記念日にエイリアンから世界を救った大統領も、いいおじさんに。

悲しいのは、この作品コロナの影響で映画館が倒産しまくり、アメリカでは劇場公開が見送られ、配信のみ。日本では劇場で鑑賞できたのがありがたい。音楽映画だけあって、これは映画館向けに作られたと思うと、スタッフの思いは…。泣きたくなった。

BGMに流れる曲もブラックミュージックを中心にいい曲が使われているし、音楽好きにも楽しめる良作だと思う。もったいない。ぜひに。

 

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↑これ観たときの感動再び。もう一度見たくなった。