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ひとりディスクレビュー05「REALIZE」德永英明

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REALIZE

1989.05.21 Release

≪収録曲≫
01.君の青
02.眠れない夜
03.ラバーズ
04.You're in the sky ~Eolia~
05.そして星になったよ
06.恋人
07.コバルトに消えたブルー
08.MYSELF ~風になりたい~
09.最後の言い訳
10.僕の時計
レーベル:アポロン
 
初めて聴いた時は地味な印象が強く、キャッチーな曲もなかったので再生回数は少なかったが、30万枚の売り上げを記念してゴールドディスクバージョンがリリースされたり、盛り上がりを見せていて、巷には受け入れられていた印象。
 
タイアップ曲も多いし「風のエオリア」「夢を信じて」のヒットの影響もあったとは思う。派手はないけど曲の質の良さで勝負した印象が強く、売れたことは非常に嬉しい。
 
それにしても彼のキャリア史上最も売れた「夢を信じて」を収録しなかったのはアルバムの色に合わないとはいえ、英断だったと思う。多分レコード会社からは「入れろ」とオーダーがあったんじゃないか。と勝手に想像する。
 
「最後の言い訳」はロサンゼルスミックスというらしく、シングルとは異なるアレンジでイントロの音色が異なるが、なんだかモッサリした感じがして自分はシングル版、今もライブで演奏されるバージョンが好みだけど、当時の彼はこういう思い切ったアレンジチェンジをしていた印象があって尖っていて好きだった。
 
1曲目に「君の青」を持ってくる構成も意外だし、ラストの北海道の時計台をイメージして制作された「僕の時計」はシンプルなメロディラインで良作だと思う。「Ballade of Ballade」で歌った時の衝撃は後にも先にもなかった。ベストアルバムに入れるくらいなのだから、また歌ってほしい。「眠れない夜」「You're in the sky ~Eolia~」「そして星になったよ(遠山裕氏のアレンジが秀逸)」「恋人」あたりはマイナー調を中心とした「自分はマイナー調な曲が合う」と自画自賛していた徳永ワールドの発祥の曲のようにも思える。
 
アルバム3作目あたりまで舌足らず? 問題も完全克服。ずっと気になってるんだけど、これって自分の意思で治せるものなのか? だとしたら3作目までは意図的に舌足らずな状態でレコーディングしたということか。土屋太鳳が滑舌術改善手術を行ったことが有名だが、彼もこれを受けたのだろうか。まぁ、どうでもいいけど。
 
アルバムのジャケットもいい感じ。個人的にスタジオ撮影よりロケでの方が好み。…と、記事書いてたら無性にアルバムが聴きたくなった。
 
余談だけど、1989年の5月21日って日曜日だけど、当時は水曜日リリースではなかったのだね。