ロシア産戦争映画の決定版。 / T-34 レジェンド・オブ・ウォー 最強ディレクターズ・カット版
https://www.youtube.com/watch?v=xhhlZcBrmo0&feature=share
昨年鑑賞したロシア産、戦争脱獄ムービー「T-34レジェンド・オブ・ウォー」のディレクターズ・カット版鑑賞。
【あらすじ】
第2次世界大戦下、ナチスドイツの捕虜となってしまったソ連の新米士官イヴシュキンは、収容所で行われる戦車戦演習で、ソ連軍の戦車T-34の操縦を命じられる。しかし、与えられたT-34は実弾も装備されず、演習で敵の砲火の的になることは明らかだった。そんな死の演習を前に、T-34の整備を命じられたイヴシュキンは、収容所の仲間とともに脱出計画を立て、実行に移す。(映画.comより抜粋)
インターナショナル版(113分)、ダイナミック完全版(139分)といくつかバージョンが存在するのだが、今回鑑賞したディレクターズ・カット版は191分。半年以上前に観たので何が追加されたのか分からなかったが映画.comによると
「ニコライとステパンとの知られざる確執や、アーニャとイェーガーとの秘められた関係、イェーガーの軍人としての資質、そしてT-34の乗務員がどのように選出されたのかなど、戦闘やドラマ部分など新たなシーンが大幅に追加されている。」
との事。久しぶりに観ても興奮はそのまま。戦車同士の戦いは2度目でも見応えがある。
CGを使って大砲を撃った後の砲弾の動線をスローモーションで戦車のダメージ具合を魅せる演出は斬新で面白い。無闇矢鱈に相手を攻撃しても戦車の厚い装甲は撃ち抜けない。車体の横の装甲が薄いらしく、そこを狙わねば勝ち目はない。頭脳戦。(ブラッド・ピット主演の「フューリー」では背面を狙わないとダメな設定だった)
戦車のメインの武器となる砲台も、人力でハンドルをグルグルと回す事で狙いを定める仕様。「ハンドルを速く回した者が戦いを制す」。見た目には、お互いがハンドルをグルグル回してるだけだが、それが命がけの事なのだとスクリーンを通して伝わってくる。
ナチス将校のイェーガーとソ連の新米兵士イヴシュキンとの戦争を超えた戦いや、そこに絡んでくる意外な要素も無理やり感がなく、ストーリーも秀逸。悪役のイェーガーがとても魅力的。悪役に魅力があると作品のクオリティも上がる。
戦争、脱獄、友情、恋愛の要素をバランス良く詰め込んだロシア産エンタメ作品なのでした!