7月公開の映画、観た、観る予定の作品。&8月に観たい映画。
「パブリック 図書館の奇跡」
エミリオ・エステベス監督・脚本・主演を務める、図書館を舞台にした「公共とは何か」を問うた政治色強めだけどゴリ押ししないエンタメ作品。凍死者が続出するほどの寒波が街を襲い、行き場のないホームレスが図書館へ押しかけたことから、警察と政治家までも巻き込んだ大騒動に。図書館の責任者スチュアートがとった行動とは。日本じゃ絶対に作られない作品。
「透明人間」
ゴシックホラーを現代風に再構成した意欲作。透明人間もとより、サスペンス要素が強め。映画としてのレベルは最高峰。かなり楽しめるし、映画見慣れている人でも「次はどうなるのか」とドキドキ。カメラワークが「そこにいるはずのないもの」を捉えているようで恐ろしい。秀逸。
「ウェイブス」
とある家庭の崩壊と再生を描いた感動作。2部構成から成り、後半の再生パートは落涙もの。妹を演じた少女のみずみずしさと、傷つき孤独な高校生の少女を26歳の女優が違和感なく演じているのがすごい。暗く閉ざされた彼女の心の光となるA24専属俳優(と勝手に思っている)ルーカス・ヘッジスとの会話のシーンだけで泣く。プレイリストムービーと謳っているけどベースはあくまでヒューマンドラマ。良作。
「悪人伝」
韓国で独自の立ち位置と人気を築き上げ、ついにマーベル作品への出演も実現させた国際人マ・ドンソク最新主演作。過去作ではほぼ無敵の強さとノーダメージだった彼だったが、今回はかなり危ない目に遭う。警察とヤクザが手を組み、連続殺人犯を捕まえるという設定が面白い。彼のファンだけど「マブリー」と呼ぶには未だ抵抗がある。
「ブラックアンドブルー」
何故か少ない館数のみでの上映となっている良質クライムサスペンス。警官に着任してから3週間の新米女性警官がたまたま目撃してしまった麻薬警察官の汚職現場。目撃者の彼女を消すために仲間だった警官、さらには現場のスラム街のギャングまでもが彼女を殺そうと躍起になる。逃げ場なし、仲間なし、極限まで追い詰められた緊迫感のある展開が面白かった。
「ブリット=マリーの幸せなひとりだち」
40年間連れ添った旦那の浮気を知ったブリット。63歳にして夫と決別し新たな人生を歩む彼女を待っていたものは…。
人間、その気になれば年齢は関係ない。というスウェーデン発の人生応援映画。中盤は意外にもスポーツが絡み、良い意味で裏切られた。旦那の浮気を知る前よりも、そのあとの方が彼女が輝いていく過程も見ていて微笑ましい。ラストの彼女の行動は、観客の想像にお任せ的な演出なのも良いと思う。
「君が世界のはじまり」
23歳の松本穂香が思春期の女子高生を演じる。ということ以外何も情報を持っていないこの作品、正直あまりそそる要素が見当たらないので、ちょっと不安。
「剣の舞 我が心の旋律」
戦争と政府に翻弄される、実在の作曲家の話。気になる。
「ハニー・ボーイ」
8月公開予定の作品。観たい映画は今のところこの一本のみ。ハリウッドの子役と、うだつの上がらない息子に食わせてもらっている父親兼マネージャーの確執を映画いた作品らしい。
順調に子役としてのキャリアを積んでいるイケメン俳優ノア・ジュプ君の待ってました。の主演作。共演にシャイア・ラブーフ。昔は苦手な俳優だったけど、最近すごく良い雰囲気を醸し出し、今やお気に入りの俳優に。
ノア君の10年後を演じるのはこれまたルーカス・ヘッジス。似てないけど、気にするほどのことでもない。