壊れかけてないエンタメRadio

引っ越しました。

エンタメ全般のごった煮放送。

いくらなんでも酷い。/ スタートアップ・ガールズ

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2019年製作/93分/G/日本
配給:プレシディオ

『舞妓はレディ』などの上白石萌音と『神さまの言うとおり』などの山崎紘菜を主演に迎えた、起業がテーマのヒューマンドラマ。『東京の日』などの池田千尋が監督を務め、2人の女性がビジネスパートナーとなって未来を模索する姿が描かれる。

 

【あらすじ】

大企業勤務で起業家に投資する南堀希(山崎紘菜)と、大学生ながら起業家で天才肌の小松光(上白石萌音)。二人は、光のサポートをしているミズキ(山本耕史)の考えで、小児医療で遠隔操作による診察を行うプロジェクトのビジネスパートナーになるが、光の身勝手さを目の当たりにした希は、彼女を信頼できなかった。

 

【感想】

酷い。冒頭からイライラしながらなんとか最後まで鑑賞。過去、自分が許せないと思える作品「SIREN」「空に住む」に並ぶ。怒りながら書いているので、まとまりのない文章に。

光のキャラ設定

いちばんイライラさせられるのが上白石萌音演じる光のキャラクター。大学生ながら事業に関するヒラメキは天才的。だが人格破綻者。彼女の言動を観ていて本当にイライラさせられるし、彼女の演技に対する演出に不自然さしか感じない。天才という設定も伝わってこない。つまり説得力がない。

伏線回収、キャラの掘り下げ一切なし。

「裏切られる」ことに対して異常なまでの恐怖心を抱いている描写があるので、何かバックストーリーがあるのかと思っていたけど、その伏線の回収もない。

つまり、そういう描写が一切ないが故に光という人物に対してイライラさせられるんじゃないか。何かしらのバックストーリーがあれば「ああ、そういうことだったのか」とかふに落ちると思うけど、それがないから本当にただの憎たらしい自由奔放な女子大生で終わってしまう。

希(山崎紘菜)に関しては多少語られる部分はあるけど、これもちょっとよくわからない。

光と希の絆を描きたいか? と思ったらそうでもない。

光と希がギクシャクしながらもビジネスを形にしようと奮闘していくのかと思いきや、そうでもないし、二人がタッグを組む理由づけもよくわからない。ラストでは光が発案したビジネスモデルのプレゼン当日には遅刻しそうになるし、プレゼン自体も横柄な態度。だけど参加者はその内容に引き込まれている様子だが、観てる側としては、この企画の何が凄いのか。という事が一切伝わってこない。作り手側の中で勝手に話進めちゃってる感。

結局、光の発案したプロジェクトを抜け、希に託して終わり「えっ?」と唖然としている間にトドメのエンドロール。なんというか話として破綻している。

セリフがいちいちイラッとくる

希の上司の「うちは大企業だから…」というセリフや細かいところは忘れたけど、なんか違和感のある台詞や演出がとにかく多い!演出なのかもしれないけど山本耕史のワザとらしいセリフの言い回し、こんなこと言う奴おるか!というものが多かったけど、観てるうちに慣れた。

 

…違和感あるところを羅列してただのイチャモンみたいな内容になっていそうだけど、映画として色々とおかしい気がする。もっというと起業をテーマとした内容と上白石萌音の破天荒なキャラクターの組み合わせ自体がミスマッチなのでは。起業というイメージになぜこのキャラクターなのか。硬いイメージを光を使って中和させたかったのか。結局どっちつかずになってないか??? 以上に挙げた雑音が多すぎて、正直ストーリーに集中できなかった。というかもうめちゃくちゃだ。

ただ、これは監督や脚本に起因するものであって、演者に罪はないと思う。いちばんまともに見えたのは山崎紘菜だった。

 

 

2020年、印象に残った映画10選。

2020年、残すところもあと僅か。年々、時間のスピードが早まっていくようで、昔は年越しはワクワクしていたものだが、最近はそうは感じなくなってきた昨今。

今年はコロナの影響で劇場公開が見送られたり、アメリカでも配信に留まるなど映画業界は大ダメージ。自分も数ヶ月館は映画館に行かないという時期もあった。(映画館自体が営業してないというのもあったけど)

映画館は閉鎖的なイメージが強いけど、喚起システムは法律で設置するよう定められており、2時間の間に定期的に喚起が行われ、私語や飲食も禁止されているので、今のところ映画館でクラスターは起きていない。

話はそれたが、10選。順番は公開順。

 

1、エクストリーム・ジョブ

ソフトを購入。うだつの上がらない麻薬捜査班が再起をかけて麻薬王をアゲる為に挑んだミッションで、まさかのチキンをアゲることに。面白そうな設定だと思って観たら、そのハードルを上回る傑作ぶり。何度も観たくなる。

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2、1917 命をかけた伝令

映画館で2回鑑賞。完全に映画館向け作品。とある兵士が命をかけて単身前線まで託された伝令を届けにいくというシンプルなストーリーだが、映像が圧巻。カメラを切り替えず、主人香をずっと追ったワンカット風の映像は、自分がその場にいるかのような臨場感。革命的。アマゾンプライムで課金なしで鑑賞可能。是非に。

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3、黒い司法 0からの奇跡

何本も映画が作れてしまうほど、黒人の方が受けてきた壮絶な差別と弾圧は想像を絶するけど、この作品も相当。ろくに裁判も受けず、死刑判決を受けた無実の黒人男性を救うべく立ち上がった黒人男性の弁護士。彼もまた、差別と闘いながら弁護をすることに。ラストは、あまりの緊迫感に息が荒くなる。リアルに。

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4、ビッグ・リトル・ファーム 理想の暮らしの作りかた

ドキュメント作品。究極の農場を作ることを目指し、農業経験のない夫婦が奮闘する。映像も目を見張る美しさ。農業とはなんぞや。ということを知ることができる。

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5、透明人間

言わずと知れたG.H.ウェルズが1897年に発表した「透明人間」を現代風に大胆にアレンジして映画化。単なるホラー映画というより精神世界的な部分も取り入れた秀作。透明人間の存在自体も問うているようにも感じる。見る人によって解釈が色々ありそう。深い。

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6、WAVES

とある家族の崩壊と再生を描いた感動作。宣伝では劇中で使用されている音楽の豪華さを推しており、やもするとミュージカル映画かと勘違いしそう。後半の心に傷を負った少女の再生の話は感涙もの。これも是非に。

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7、ある画家の数奇な運命

ドイツ映画。大好き俳優トム・シリングが主演ということで観に行った。ホロコーストがらみのヘビーな作品で、主人公の親戚の女性が、精神を患ている。という理由でナチスによって収容所で殺されてしまう。彼女を殺したナチス党員と主人公の数奇な運命。3時間ながら全く飽く事なく観られるエンタメ作品。芸術は政治に勝つ。的なテーマ。

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8、朝が来る

永作博美目当て。最近頻繁に目にするようになった養子縁組がテーマ。子供を授かる事が叶わない夫婦と、子供を育てる事が許されなかった母親の切なすぎるストーリー。公開のタイミングがあまりよろしくなく、影に隠れてしまった感があるけど名作と思える作品で、現在原作を読んでいる。永作博美も素晴らしいが、特筆したいのは、養子縁組で子供を託す側の母を演じた蒔田彩珠。圧巻。彼女の演技を見るだけで1900円払う価値、十分にある。是非に!!!

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9、ミッシング・リンク 英国紳士と秘密の相棒

アードマンと肩を並べる世界的ストップモーション・アニメスタジオ「スタジオライカ」の最新作。自己中な探検家とイエティが世界を舞台に旅をする。「インディ・ジョーンズ」から着想を得たという本作、本気で涙が出るほど楽しんだ。久しぶりに「映画体験」を味わえた。エンタメの坩堝。順位をつけるなら、これが一番かも。

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10、ネクスト・ドリーム ふたりで叶える夢

プラダを着た悪魔」を彷彿とさせる。という宣伝をしているけど、どちらかというと「はじまりのうた」を自分は思い出した。伝説的シンガーソングライターの下で付き人として働く女性のサクセス・ストーリー。ラストにはびっくりするくらい都合の良い展開が待っているけど(笑)もう、みんなハッピーになれればいいじゃん!!! と許せるくらいのクオリティ。主役のダコタ・ジョンソンも可愛いし、エブリシング・オーケー!!!

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【番外編】

ヘヴィ・トリップ 俺たち崖っぷち北欧メタル!!!

2019年末公開。観たのが2020年だから、ランキングに入れたかったけど。フィンランドで活動するうだつの上がらないアマチュアメタル・バンドのロードムービー。お腹を抱えて笑う映画初めて。とにかく楽しい!!!

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異端の鳥

ホロコーストを免れて親戚の家でお世話になるも、ある事がきっかけで放浪の旅を余儀なくされた少年。いく先々でユダヤ人という理由で壮絶な虐待を3時間かけて描き出す地獄のような映画。しかし、映画としては言い方は悪いけど楽しめる。キャストも意外と豪華。

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以上。今年最後の劇場鑑賞映画は「ビルとテッドの時空旅行 音楽で世界を救え!」。キアヌ・リーヴスのコメディ映画、30年ぶりの最新作。同窓会的なノリで、シリーズを知らないと観るのはキツいかもしれないが、楽しそうに演じる主演二人を見ているだけでもお金を払う価値あり!!! 

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革命的な作品。 / The Last of Us part Ⅱ

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プラットフォーム:PS4

発売日:6/18/2020

メーカー:ソニー・インタラクティブエンタテインメント

ジャンル:その他

音声:日本語, 英語スクリーン

言語:日本語, 英語

 

ラスト・オブ・アス2(以下ラスアツ2)、クリア。革命的な作品だと思った。その理由はゲームの既成概念を根底から覆したこと。それは序盤から始まり、それが主人公のエリーが旅立つ要因となる。また、中盤でもプレイヤーを戸惑わせる仕掛けがあり、やもするとその時点で人によってはゲームを放棄してしまうかもしれない。前作が世界的に大ヒットした後の続編、「こうなるだろう」という世間の予想をこれでもか。と潰しにかかってきた開発会社のノーテイードッグの英断がすごいと思った。悪戯にそうしているわけではなく、「こういう世界を描きたい」というクリエイターの信念を強く感じる。それが例え、批判を浴びようと分かっていても。

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実際、あまりの救いの無さすぎる展開は自分もプレイしていて賛否両論ありそうだな。とは思った。自分の場合は、極力ゲームの事前情報は避けては来たけど、ゲームのテーマが「復讐」となれば、エリーが行動する理由は1つしかないように思えて、プレイ前から序盤の展開は予想できた。なので衝撃度は他の人に比べダメージは少なかったかもしれない。

また、攻略サイトを見た際に中盤の展開も分かってしまい、ラストもある程度は予想はできていた。(ラジオでもネタバレされけど)

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それでも、ここまでプレイヤーの感情に訴えかけてくるゲームは、今までになかった。もう、ラストに至ってはプレイすること自体が辛く思えてきて、進めたくない。とさえ感じるし、クリアしたあとは考察サイトなどを見て自分なりに色々と考えたりする。

ゲームの技術が進歩して、ゲームキャラクターの演技はモーションキャプチャーで実際に人間が演じた映像をベースにしているため、動作や顔の表情までもがほぼ、実写と変わらないレベルなので、キャラクターやストーリーに対する没入度も映画に匹敵する。ラスアス・ラスアス2は、それが突出していて、個人的には序盤の「誕生日プレゼント」はジョエルとエリーの表情を見ているだけで落涙するし、性的マイノリティをここまで踏み込んだのも、自分が知る限り、見当たらない。

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 ストーリーのみならず、ゲームの仕様も素晴らしく、操作性や戦闘の際のストレスなどはほとんど感じられないし、武器を強くしたりキャラクターをパワーアップさせて行くレベルアップの要素も楽しい。ムービー部分を端折れば、もう一周したい。と思えるほど、ステルスアクションとしては優れたゲームだと「メタルギアソリッド」ファンの自分も感じる。

ただ、やっぱり怖い。(笑)前作以上に暗い建物の中に行かなきゃいけないステージが多い気がして、聞き耳というシステムを使って感染者のいる場所を知ることができても、進むのが憚られる。ボス的な敵も存在し、前作以上にアクション要素も多めにデザインされている。

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そして、何より素晴らしいのが、聴覚・視覚障害を持った方にもプレイが可能になった、「アクセシビリティ」の充実。ここまで配慮されたゲームは今までになかったらしい。開発会社のノーティードッグも、過酷な制作スケジュールの最中、この仕様のために自社で仕組みを考え、25カ国分の音声を用意したというから、頭が上がらない。今後はそういう配慮がされたゲームが出て欲しい。

www.tbsradio.jp

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アクセシビリティモード。自分は青、敵は赤、アイテムは黄色。と弱視視覚障害の方でも楽しめる。他にも、コントローラの振動や、音で進むべき方向やすべきことをアシストしてくれる、素晴らしい機能。 

と、世の中では炎上・賛否両論と酷評の方が多いとされる本作ではあるが、自分は映画を観ているような感覚だったし、ストーリーも超ハードだけど充分なやりがいを感じた次第だった。「3」の構想もあるにはあるが、開発には至っていないとのこと。確かに、ここからどう話を広げていくのかはかなり難しい。1作目「絆」→今作「復讐」→3作目「再生」と勝手に予想したりはしているけど。怖いし、悲惨で超ハードなゲームだけど、おすすめ!!!

 

 

MOTHERのことばとおみせ。展

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糸井重里がプロデュースしたRPGゲーム「MOTHER」をコンセプトにした展覧会「MOTHERのことばとおみせ。」展に行ってきた。展覧会と言うより、お店の中にちょっとした展示がされている。と言う感じなので、入場は無料。歴代MOTHERシリーズの中で使用されている全てのセリフを網羅したと言う渾身の一冊「MOTHERのことば」の発売を記念しての開催となる。

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この書籍、ゲーム自体が古く、資料があまり残っていないため、言葉が正しいかとか、誤字脱字などの校正作業を、ゲームを最後までクリアして全てチェックし制作されている。ゲーム一本じゃない、3作もあるしそりゃもう、大変。よく作ったなぁ。と言う印象。

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↑書籍を購入するとついてくるシール。普通にお金とっても売れるレベルのクオリティ。

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ゲームというと資料設定集などイラストなどを載せるのが常だが、手掛けたのがコピーライターの糸井重里ということもあり、今回のような「ことば」にフォーカスしたコンセプトがなんとも興味をそそる。自分も展示会場で購入したが、辞書を3冊持たされているような重さ。実際に中を見てみたけど、読むこちら側も、何日もかかりそうなボリュームだった。ちゃんとゲームの進行に沿って掲載されており、その内容も細かい。例えば、冒頭の自宅で旅立つ際に、自宅の中にいる母親に話しかけるテキスト、いったん家に出て、また戻って話しかけると、母親の台詞が変わっているのでその内容、主人公がレベルが上がった後のセリフがまた変化しているのでその内容。と、途方にくれそうなほど細かい。スタッフに敬意を評したい。これはMOTHERファンにとっては一生モノ。

この資料設定集以外には土星さんのハンドタオルとクリアファイル(一番下の写真左上)を購入した。今後もワクワクするような商品を開発して行って欲しい。

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デザイナーというよりアーティスト。 / 石岡瑛子 血が、汗が、涙がデザインできるか展

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www.mot-art-museum.jp

 

世界を代表するデザイナー、石岡瑛子の展覧会「血が、汗が、涙がデザインできるか」展を観てきた。日本の広告が改編期を迎えた1970年代にパルコや角川書店など広告や書籍デザイン、海苔メーカー山本山のパッケージデザインを始め、映画やシルクドソレイユ、演劇などの美術を手がけ、関わった業界全てにおいて賞を受賞するという、天才と呼ぶに相応しい彼女のオールタイムベスト展示会。

彼女の名前は当然知っていたが、映画の衣装を担当しアカデミー賞を受賞した。というイメージが強く、同業者にもかかわらず実はデザインの方の仕事は、あまり認知していなかった。今回の展覧会を通して、改めて石岡瑛子の作品を認知することができた。

展覧会に行って感じたことは、この人は天才。新卒から資生堂でキャリアが始まるというエリートぶり。面接時に「男性と同じ仕事内容と待遇」を1960年代に言い放ち、恐らくそれが通って入社に至っていると思われる。広告では輝かしい受賞歴、それがきっかけでいろんなところから仕事が来るようになるし、後の映画の仕事などにもつながる。作品に対するコメントや考え方を聞いていると、広告を扱っているけどアーティストに近い印象。広告を制覇すると、立体物に興味を持ち、舞台のセットや衣装などを手がけるようになる。そしてついには映画でフランシス・フォード・コッポラジョージ・ルーカスなど世界的に有名なクリエイターと仕事をするように。

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三島由紀夫をテーマにした映画。巨大な金閣寺がパックリ割れるシーンがあるらしく、

展示会場にもそれを再現したレプリカ(?)が設置してあった。

映画好きな自分はゲイリー・オールドマン主演の「ドラキュラ」。作品としては印象が薄いのが正直だけど、衣装はインパクトがあった。あとは「落下の王国」。知らない作品だったがSNSで深夜に放送される。と大騒ぎに。理由はソフト版がリリースされてい(?)ないらしく、現存するものもかなり高価らしい。早速鑑賞したが、アート性の高い衣装と監督が徹底したという世界遺産を中心にロケーションされた風景とのコラボは目を見張るものがあった。 

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別に嫉妬するわけじゃないけど、こういう人たちの作品や意気込みを見ていると、自分のだめさぶりを感じてしまい、観ていてとても辛くなることもある。(笑)

natalie.mu

 

音楽好きにもおすすめ。音楽業界の裏側を舞台にした良作!!!/ネクスト・ドリーム ふたりで叶える夢

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2020年製作/114分/G/アメリカ・イギリス合作
原題:The High Note
配給:東宝東和

↓公式サイトだけど、売る気あるのか。ってくらい手抜きな作りに悲しくなる。

www.universalpictures.jp

youtu.be

ハリウッドの音楽業界を舞台に、頂点を極めながらも現状に悩むスター歌手とそのアシスタントが、同じ夢に向かって突き進んでいくサクセスストーリー。業界での成功を夢見るアシスタントを『サスペリア』などのダコタ・ジョンソン、伝説の歌姫をダイアナ・ロスの娘であるトレイシー・エリス・ロスが演じ、『WAVES/ウェイブス』などのケルヴィン・ハリソン・Jr、俳優としても活動しているミュージシャンのアイス・キューブらが共演。『レイトナイト 私の素敵なボス』などのニーシャ・ガナトラが監督を務めた。

 

【あらすじ】

ハリウッドの音楽シーンで成功を収めたグレース(トレイシー・エリス・ロス)に振り回されながらもアシスタントとして日々雑用をこなすマギー(ダコタ・ジョンソン)は、いつか音楽プロデューサーになるという夢を抱いている。一方のグレースは、現在の評価を失うことになっても新曲を制作したいと願うが、周囲の同意を得られず苦悩していた。「世の中へ素敵な音楽を届けたい」という共通の夢をかなえるべく、二人は周囲を巻き込み奮闘する。

 

【感想】

傑作「はじまりのうた」を想起させる作品だった。どこまで音楽業界の裏のリアルを描いているのかは推測するしかないけど、大物ミュージシャンやその周りのスタッフの様子は見ているだけで楽しい。伝説と歌われるほどのグレースでさえも新曲を出すことがままならず、ラスベガスでの公演をこなすことが今の地位を安定させる無難な方法…というくだりは、今の音楽業界の現状を反映していると思った。

音楽映画で久しぶりに快作を観た感じだったけど、後半以降の展開が「ああ、やっぱり」という感じがしたのとラストの畳み掛けるような都合の良すぎる展開が鼻についたけど、無茶苦茶いい映画だったので許せるレベル!

それにしてもショービズ界って大変だな。と思う。絶対に関わりたいとは思わない。(笑)

 

キャストに関しては、マギー役のダコタ・ジョンソン。やっぱり可愛い。可愛すぎる。マギーがスカウトするシンガー・ソングライター役のケルヴィン・ハリソン・Jr.は気づかなかったけど良作「WAVE」観たかったのに観られなかった「ルース・エドガー」の主役。そして、マギーの親父役には粋なDJが小気味いい、ビル・プルマン独立記念日にエイリアンから世界を救った大統領も、いいおじさんに。

悲しいのは、この作品コロナの影響で映画館が倒産しまくり、アメリカでは劇場公開が見送られ、配信のみ。日本では劇場で鑑賞できたのがありがたい。音楽映画だけあって、これは映画館向けに作られたと思うと、スタッフの思いは…。泣きたくなった。

BGMに流れる曲もブラックミュージックを中心にいい曲が使われているし、音楽好きにも楽しめる良作だと思う。もったいない。ぜひに。

 

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www.youtube.com

↑これ観たときの感動再び。もう一度見たくなった。

 

【ネタバレあり】亡命の話。/ヒトラーに盗られたうさぎ

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2019年製作/119分/G/ドイツ
原題:Als Hitler das rosa Kaninchen stahl
配給:彩プロ

pinkrabbit.ayapro.ne.jp

絵本作家ジュディス・カーの自伝的小説を原作にしたドラマ。アドルフ・ヒトラーによるユダヤ人弾圧を警戒した一家が、自由と平和を求めて逃避行を繰り広げる。監督は『名もなきアフリカの地で』などのカロリーヌ・リンク。『帰ってきたヒトラー』などのオリヴァー・マスッチ、『ブレードランナー 2049』などのカーラ・ユーリのほか、リーヴァ・クリマロフスキ、ユストゥス・フォン・ドナーニーらが出演する。(シネマトゥデイより抜粋)

 

【あらすじ】

1933年、ベルリン。演劇批評家であるユダヤ人の父(オリヴァー・マスッチ)を持つ9歳のアンナ(リーヴァ・クリマロフスキ)は、ある朝母(カーラ・ユーリ)から家族でスイスに逃げると打ち明けられる。新聞やラジオでアドルフ・ヒトラーを批判する父は、選挙で彼が勝利した後、反対者への粛清が始まると考え家族でドイツを脱出する計画を立てていたのだった。荷物は一つだけと母に言われたアンナはうさぎのぬいぐるみを持ち、両親と兄マックス(マリヌス・ホーマン)と共にスイスを目指す。シネマトゥデイより抜粋)

 

【感想】

今年はナチス絡みの映画が沢山公開された気がする。自分がただ、そればかりをたまたま観たからなのかもしれないが。今年のベスト映画「ある画家の数奇な運命」は画家を通じてナチスを、「異端の鳥」は3時間ひたすら地獄をモノクロームで描いた作品。ナチスよりも一般市民からユダヤ人が虐げられるという恐ろしい内容でもあるのだが。

そして、今回鑑賞したこの作品は、まだヒトラーが政権を握るちょっと前の話。1930年代。ヒトラーを批判する演劇批評家の男とその家族が主役。批判しているうちに身の危険を感じた男は、早々に家族と共にスイスへ亡命する。その後は案の定ヒトラーが男に懸賞金をかけてきたり。この時点で彼らはヒトラーから逃れているのでナチスによる迫害というよりは、亡命する先々で苦労するという感じの内容。

ドイツ在住時代の彼らはメイドを雇うほど経済的に裕福な家庭とわかるが、亡命を繰り返していくうちに住む家のグレードがどんどん下がって行く。男も家族を養う程の仕事にありつけず電球1つ買うにも家計を圧迫するほどまでに追い込まれていく。

よくわからなかったのは男は家族に内緒で長男や嫁にものを買い与えているシーンがあり、「?」な部分もあった。ヘソクリ?

印象的なのは、この家族がいつも明るい事。特に主人公のアンナは男勝りで頭もいい。亡命を繰り返し、全く知らない言語の国フランスではわずかな期間で語学をマスターし、文章コンクールで賞をもらうほどに。でも、せっかくなれたのに今度はロンドンへ移住をすることに。亡命を繰り返すのも、ナチスが理由ではなく、仕事の都合がメイン。

ナチス系の映画にしては惨たらしい描写など一切なく、一家がたくましくヒトラーから逃れ自由を手にするという安心して観られる良質な作品だった。文部省のナンタラ推奨作品みたいなものにも指定されているらしいので、安心して観られる。大人より子供に観て欲しい。

男を演じたオリヴァー・スマッチという役者さん、いいパパなのだけれど「帰ってきたヒトラー」でヒトラーその人を演じていて、ちょっと笑った。

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12月に観たい映画。

AKIRA

漫画はよく読んだけど、映画はもう内容忘れてしまった。この機会に是非。

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100日間のシンプルライフ

12月は断捨離映画が2本。断て、物質に囲まれた生活。

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ノッティングヒルの洋菓子店

内容は予告編見てもよく分からなかったけど、雰囲気良さそうな映画。

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ハッピー・オールド・イヤー

先のシンプルライフに似た、物を捨てる映画。

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ネクスト・ドリーム

ミュージカル? いいよね、ダコタ・ジョンソン

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ニューヨーク親切なロシア店

今月の本命。

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ワンダーウーマン1984

延期に次ぐ延期で遂に公開。配信も同時にするようだが自分は当然劇場にて。

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ビルとテッドの時空旅行 音楽で世界を救え!

伝説のコメディ映画まさかの続編。キアヌのおバカ演技が楽しみ。

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ディヴィジョン

なんかハードそうな映画。自分好み。

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声優生活の甘くない生活

声優にフォーカスした映画って珍しい。夫婦がお互いに隠してしていた仕事とは。

 

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この世界に残されて

お馴染み、ナチス映画。今年は多い気がする。

 

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ソング・トゥ・ソング

テレンス・マリックが音楽映画を。珍しい。

 

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GOGO(ゴゴ)94歳の小学生

ドキュメント。年末はこの映画で締めることになるのかな。

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チ○コを連呼。/パッケージ:オレたちの「珍」騒動

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2018年製作/94分/アメリ
原題:The Package

【あらすじ】

山へピクニックへ出掛けた学生たち。山中で楽しく過ごしている最中、学生の1人(男性)が何故か誤って自分の局部を切り落としてしまうという大事故が発生、一刻を争う事態に。学生たちは友人を救うべくチ○コを冷凍ボックスに入れて過酷な道のりを下山し病院を目指すのだった! 果たして友人は「男」に戻れるのか?

 

【感想】

ガッツリ下ネタ映画を観るのは初めてかも? キツめの下ネタが散りばめられており、セリフの7割は「チ○コ」。吹き替えで観たので字幕よりも面白さがアップしたかもしれない。最初はチ○コを写さない為のトリミングで配慮がなされていたのだが、後半になるにつれて意図的だとは思うけど、はっきりとチ○コが画面に映し出される。(笑)

重傷を負った友人が無事ヘリで搬送されめでたし。なのかな? と思ったら、救急隊員に渡したクーラーボックスにはチ○コではなく、ドリンクが入っている方を渡してしまい、手元に残されたチ○コを呆然と眺める一同に爆笑。他にも目を覆いたくなるけど笑える展開がてんこ盛り。

おバカ映画ではあるけれど青春ドラマ映画としても話はしっかりしているので楽しめる。製作にベン・スティラーが参加しているし。でもやっぱり男性である自分は観ているとちょっと怖いなあ。と身震いする思い。

 

 

神社巡り。

神社巡りをした。主に3つ。

伊勢原市の大山にある阿夫利神社

秩父市の山奥にある三峰神社

箱根の芦ノ湖周辺にある九頭龍神社。

 

阿夫利神社

下社はロープウェイ降りてすぐの場所にあるが、本社は片道90分の岩場を登る。雨も降っていて序盤で断念しようかと思ったが、何のために来たのか。と思い登ったがもう一度登れ。と言われたらもう無理かも。降りも登り以上にハード。段差を降りるたびに足が悲鳴をあげた。

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三峰神社

秩父にある三峰神社。境内にある旅館に泊まった。今まで訪れた中では一番気に入ってる場所かも。こちらも山を登って本宮みたいなところに行く仕組みになっている。先述の阿夫利神社に比べたら楽だったがラストの坂道というより壁を登る感覚の絶壁で心が折れそうになった。

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九頭龍神

大荒れ。暴風雨。サイレントヒル。この日ばかりはあまり歩かなくてもいいかな。と思っていたけど、足にマメができるほど歩いた。九頭龍の名前の由来は、暴れ者の龍が神様になだめられた…的な話(かなりいい加減な記憶)だったしそれと繋がりがあるのかも。この日に限り、龍、大暴れ。

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いずれも祈祷をしたので、1年後に札を返納しに行く必要がある。次回は祈祷はせず、札のみを購入する。こんなに神社に行っているけど、無宗教です。ご利益があればありがたい。という感じで行ってる。